昨日は藤沢の静かな住宅街の中にあるレトロな雰囲気のル・クラシックというホールで、女優小山明子さんの講演と私のミニピアノ演奏会が開催されました。
夏になると毎年フランス物が弾きたくなりますので、今回は久しぶりにラヴェルの「水の戯れ」と「道化師の朝の歌」もプログラムに入れてみました。どちらも15年以上、いやもっと弾いていなかったかしら。パリ留学時代に「鏡」を勉強しましたが、今回はあえて当時の楽譜ではなく、新調したものでまっさらな気持ちで取り組みました。大体出来上がったかなという頃に徐に当時の楽譜を引っ張り出したら、忘れていた懐かしい先生の教えが満載!!
当時はあまりよく理解できなかったことも今になるとあぁそういうことだったのか、と思たり。先生の書き込みを見ると思い出す懐かしい情景がそこにはありました。
今回は小山さんのファンの方々が大勢いらっしゃるとのことでしたので私は特別コンサートのご案内はしなかったのですが、それでもいつも応援してくださる方々が何人もいらしてくださ利、遠く千葉からも私の優秀な大人の生徒さんで近年ではギターの伴奏を積極的に行なっている麻里子さんもいらしてくださったり、嬉しかった!
小山明子さんの講演の後、小山さんがシューマンがクララに捧げた「献呈」の詩を朗読し、
それを引き継いで私が演奏をしました。
日本語に訳された詩は何度読んでも原文のドイツ語のように感動することは今までなかったのですが、小山さんが朗読された途端、感動のあまり、涙が込み上げてきてしまいました。
女優さんというのはこういうことなんだ!と感動しながらもその気持ちを抑えながら
自然に曲へ繋げることができました。
この1曲だけの「共演」がとても貴重に思えたのはまさに小山明子さんのマジックで
大切な学びの瞬間でもありました。
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